イスラムの世界

中東地域はイスラム教です。イスラム教というとテロを連想しネガティブなイメージを持つ人も多いと思いますが、テロリストはイスラム教の中でも極端に偏った考え方のごく一部の人です。大部分のイスラム教徒はテロ行為を肯定していません。したがってテロとイスラムを単純に結びつけるのは適当ではありません。

イスラム教徒のルールは何でしょうか?彼らには五行と呼ばれている義務があります。

  • 信仰告白:「アッラーの他に神はなし。ムハンマドはアッラーの使徒だ」と唱えることです。
  • 礼拝:1日に5回、聖地メッカの方向に礼拝をします。太陽の動きによりますので、礼拝の時間は日々少しずつ変わります。
  • 喜捨:寄付をして貧しい人を救おうというものです。
  • 断食:ラマダン月(イスラム歴の9月)の日の出から日没までの間、飲食を断ちます。
  • 巡礼:一生に一度は聖地メッカに巡礼することです。ただし経済面や健康面で難しい場合は必須ではありません。

礼拝や断食、巡礼は有名ですが、上の通り喜捨というものもあり、弱者を救済するという考え方を持っています。実際にイスラム圏では街中で物乞いにお金を渡したりしている人は多いです。ただしこれらはやり方が細かく決まっているわけではありませんので、人によって解釈が異なることがあり地域によって習慣はまちまちです。

厳格さにも地域で差があります。最も厳しいサウジアラビアでは1日5回のお祈りを欠かさず、お祈りの時間は店も閉まるほどです。またラマダンの時期には皆断食し、日中はレストランも閉店です。当然アルコールはありません。ところが緩いトルコでは人によってお祈りをしたり全くしなかったり。金曜の昼のお祈りのみという人も多いです。ラマダン時も気にせず食事をする人、毎日断食をする人、気の向いたときだけ断食する人、最初は断食していたが途中で諦める人など、様々な種類の人がいるので、見ていて面白いです。アルコールも飲む人もいます。特にイスタンブールやイズミールなど西側では緩く、東に行くほど厳格な人が多くなる印象です。

イスラム教では一夫多妻が有名で男性にとってはうらやましく感じるでしょうが、実際に2人の奥さんがいる人に聞くと、2人の奥さんを平等に扱いどちらからも不満を出さないようにするにはかなり大変で日々苦労しているようです。3人目の奥さんはありえないよ、とのことでした。見えないところで苦労しているのですね。ちなみに政教分離のトルコでは一夫多妻制をとっていません。

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